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現在の人工衛星の数は?企業が人工衛星を打ち上げる時代に!

現在、地球の周りには多くの人工衛星が回っており日々我々の生活に役立っています。

一方で近年は数多くの人工衛星が国だけでなく企業によって打ち上げられている現状もあります。

実際のところ現在の地球の周りを回る人工衛星の数はどれくらいかまとめました。

人工衛星とは

人工衛星とは地球近傍を周回する人口物体の総称です。

古くから数々の人工衛星を人類は打ち上げています。
最古の人口衛星はソ連が打ち上げたスプートニクという人工衛星です。

国連宇宙部によると、これまでに世界各国で打ち上げられた人工衛星(ISS輸送機などの宇宙機を含む)は2017年2月時点で7,600機を超えています。
地上に回収されたものや、高度が下がって落下したものを除いても、軌道上の衛星は約4,400機以上あります。

またロケットの機体や、アポジモータなど人工衛星以外にも地球の周りを回り続けているものとしてスペースデブリ(宇宙ゴミ)がありますが、直径10cm以上のものについては、地上のレーダで監視されています。

人工衛星の役割

人工衛星の役割は、目的によって大きく「観測」「通信・放送」「測位」の3つに分けられます。

衛星放送や天気予報などでの活用イメージが強い人工衛星ですが、スマートフォン機能の充実や キャッシュレス化の進展とともに、「通信」「測位」ニーズが高まっています。
特に、IoT(モノのインターネット化)の加速により「通信接続ができないこと」が許されない社会になりつつあり、人工衛星は通信インフラを支える手段の一つとして、重要さを増しつつあります。

近年増える企業に人工衛星打ち上げ

近年一般企業が多くの人工衛星を打ち上げています。

ここでは、代表的な3つに人工衛星打ち上げを行っている企業を取り上げます。

Amazon

Amazonは、人工衛星群(コンステレーション)を打ち上げてブロードバンド・インターネットを提供する計画を2019年7月に発表しました。

後述のスペースXやワンウェブ(One Web)などの企業と同じ大規模サービス提供を行う計画ですね。

アマゾンは、「プロジェクト・カイパー(Project Kuiper)」の一環として、3236基の人工衛星を軌道に向けて打ち上げる計画でアメリカ政府へ許可を得ている最中です。

アマゾンによると、ブロードバンド・インターネットにアクセスできない世界中の何千万人もの人々に接続を提供することがこの計画の目的だそうです。

「アマゾンのミッションは、地球で最も顧客のことを考える企業になることです。カイパー・システムは、アマゾンのミッションを実現するための野心的なプロジェクトの1つです」

引用:amazonが政府へ提出した書類より

カイパー・システムの人工衛星は、約589キロから629キロメートルの高度にある98個の軌道平面を飛行するそうです。

これらの人工衛星は、宇宙ゴミ(スペース・デブリ)のリスクを低減するために、打ち上げから10年後に軌道から外されると言われてますが、実際にはどうなるか不安ですね。

アマゾンによると、最初の578基の人工衛星を配置すれば、衛星ブロードバンドの提供を開始できるそうです。

Space X

スペースX社のプロジェクトが、「スターリンク」計画です。

スターリンクは1万2000基の人工衛星で構築される計画で、最初の60基が日本時間の2019年5月24日に打ち上げられました。
最低でも800基から1000基の衛星を打ち上げた時点で、世界の多くの地域をインターネットで結ぶことが可能になると言われています。。

 

搭載された衛星は蛇腹状に折りたたまれ、フックで連結された状態で宇宙空間に放出され、自律的に地球周回軌道に入ります。

大量の衛星で地球を取り囲んだ上で衛星同士が通信を行うことによって、地球上のどこにいても衛星を通してインターネット接続が可能となり、同時に多数の衛星によるシステムの冗長性も実現されるため、これまでにない広範かつ強靭なブロードバンドネットワークができ上がります。

Oneweb

OneWebは数百〜数千機の人工衛星による衛星コンステレーションを目指している会社のうちの1社です。
ソフトバンクが最大の出資主となっており、その他にもヴァージン・グループやコカ・コーラ、Bhartiグループ、クアルコム、そしてエアバスが出資を行っています。

4年の年月と20億ドル(約2200億円)の投資の後、OneWebはようやく全世界にインターネットを提供する650機の衛星コンステレーションのうち、最初の6機を打ち上げました。

アリアンスペースによって運用されるソユーズロケットは、太平洋時間の1時37分にギアナ宇宙センターから打ち上げられたのです。

OneWebの計画では、合計で900機(最初に650機)の人口衛星を高度約1100kmの地球低軌道に打ち上げる計画となっています。

そして、ベースステーションを利用すれば地球のあらゆる場所でブロードバンド通信が利用できる予定だ。既存の衛星インターネットよりもずっと安くて高速なのが、その特徴となります。

ミッション概要で明かされた最新の計画では、OneWebは2020年に消費者向けのデモを開始し、2021年に全世界で24時間のサービスを提供すると明かしています。

衛星1機あたりのコストは約100万ドル(約1億1000万円)ー2015年の計画から倍増しているがーで、衛星コンステレーションの構築とテスト費用は10億ドル(約1100億円)に達するとみられているが、これは打ち上げコストを含んでいないため、これくらいでは済まないと思われます。

打ち上げは安価ではなく、むしろおそらくは極めて高価になるはずです。
CEOのAdrián Steckel氏がFinancial Timesに先月伝えたところによれば、

そのためにソフトバンクや他の出資主はより多くの資金集めに取り組んでいる

ということですね。

スペースデブリ(宇宙ゴミ)の懸念も

多くの企業が小型の人工衛星を打ち上げて盛り上がる一方で、人工衛星の増加で懸念されるのが「宇宙ごみ」(スペースデブリ)の発生です。

現在も多くの壊れた人工衛星やロケットの部品が宇宙空間に漂っており、JAXAによると、10センチ以上のごみは約2 万個で、1~10センチなら約50万個あると言われています。

この宇宙ゴミ(スペースデブリ)は万が一宇宙遊泳中の宇宙飛行士や、国際宇宙ステーションに当たってしまった場合、たとえ1cmサイズでも乗用車が時速100kmで突っ込んだ時と同じくらいの衝撃を与えます。

非常に危険なことから懸念する声も上がっています。

人工衛星の今後

人工衛星の打ち上げの推移は右肩上がりで上がっていっています。

世界的な統計で今後2030年までに2017年の16倍にまで膨れ上がると予想されています。

数年前には考えられないレベルで宇宙ビジネス、衛星ビジネスが進化していますね。

需要と供給の関係で、今後の人工衛星の水位は計り知れなくなることがデータから読み解けます。

最後に

今回は各国に人工衛星の所有状況の推移や今後の流れなどについてまとめました。

近年は企業による人口衛星打ち上げが活発化しており宇宙開発や人工衛星が国家のものだけではなくなっている印象ですね。

最後までご覧頂きありがとうございました。